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診療のご案内

臨床検査課について

病院で診断・治療の為に行う検査を『臨床検査』といい、患者さんの身体の構造や機能の様々な情報を
調べています。当課では、以下の二つの検査を行っています。

☆検体検査・・・
患者さんから採取された血液、尿、便、体液、組織、細胞を分析装置などで測定する検査。
☆生理検査・・・
患者さんの体に直接、電極やセンサーを装着して行う検査。
《部門構成》
《施設認証》
《認定資格取得者》
  • 日本糖尿病療養指導士
  • 消化器内視鏡技師
  • 個人情報保護士
《TOPICS》
平成30年
  • JCCLS共用機準範囲導入 新基準範囲はこちら
  • 平成31年 精度保証施設認証 更新申請済み(3回目)
  • 第63回 日本透析医学会学術集会
    “維持透析患者における足関節上腕血圧比(ABI)
    および心臓足首血管指数(CAVI)と予後との関連の検討”
  • 第57回 中部圏支部医学検査学会
    “尿沈渣での異型細胞指摘により尿管癌の診断につながった一例”
平成29年
  • 平成29年 精度保証施設認証 更新(2回目)
  • 第67回 日本医学検査学会
    “院外検査の異常値把握と電子カルテの機能を用いた報告システムの構築について”
平成28年
  • 平成28年臨床検査技師の病棟配置に関する調査事業 参加
  • 第66回 日本医学検査学会
    “臨床検査技師の病棟配置調査事業実施報告”
  • 第57回 日臨技近畿支部医学検査学会
    “臨床検査技師の病棟配置に関する調査事業実施報告”(講師)
  • 第50回 日本臨床衛生検査技師会中四国支部医学検査学会
    “臨床検査技師の病棟配置に関する調査事業実施報告”(講師)
  • 日本臨床衛生検査技師会誌 会報JAMT
    “ママさん技師の奮闘記”執筆 掲載(Vol.23 No.6、8、10、12号)
平成27年
  • 平成27年 精度保証施設認証 取得
  • 平成27年度 先駆的チーム医療実践 (病棟業務推進) 講習会 参加
  • 第65回 日本医学検査学会 
    “臨床検査技師が関わるチーム医療の実践例について”
    “医療安全的見地から見たパニック値報告とチーム医療について”

生化学部門

この部門では、栄養状態や肝機能、腎機能等を調べます。

図1

基準値はこちらをご参照ください。

  • 生化学自動分析装置TBA-c16000
    生化学自動分析装置TBA-c16000

  •  

免疫検査部門

この部門では、肝炎、腫瘍、梅毒等のマーカーを測定したり、代謝の要となる甲状腺ホルモンを測定したりすることで、病態の変動をみます。
また、腎炎・皮膚炎・移植後拒絶反応を抑える薬剤の血液中の濃度を調べます。

図2
  • ARCHITECTi1000
    免疫自動分析装置 ARCHITECTi-1000

血液輸血部門

この部門では、血液学検査、凝固機能検査、輸血検査を行っています。

血液学検査

手術や消化管出血、またはその他の病気により貧血を起こしてしまうことがあります。また、体のどこかで炎症が起きると血液中の白血球が増えて防御するしくみが備わっています。
そのような状態の時、何が、どの程度増えたり減ったりしているのかを調べて的確な治療する必要があります。

《主な検査項目》
図3

基準値はこちらをご参照ください。

凝固機能検査

血小板とともに体の内外のキズからの出血を止める働きをする凝固因子を測定し、十分止血する能力があるかを調べます。手術前には必ず実施し、止血能力を確認します。
また、ワーファリン服用中の薬のコントロールにも使用されます。

《主な検査項目》
図4

輸血検査

出血や貧血の程度が著しく、生命の危機が危ぶまれる時、輸血をすることにより症状が改善します。
その際、種々の血液型(代表的なものはABO式血液型、Rh式血液型)が一致しない血液を輸血すると体内の血液と反応し、最悪は死に至ることもあります。
そのようなことが起こらないように、事前に輸血を受ける方の血液と輸血する血液の一部を試験管内で混合し、異常反応がないことの確認試験を行っています。

一般部門

この部門では、尿検査、便潜血検査、各種感染症簡易検査を行っています。

図5
・尿検査とは?

尿中の成分を検査することにより糖尿病、腎臓・尿路系疾患などの診断に役立ちます。
尿検査は排尿するだけで、基礎的疾患の診断に役立ちますが、正しい方法で採尿しないと正確な結果が得られない為注意が必要です。

尿定性検査

図6

尿沈渣

尿を遠心沈殿させ、得られた有形成分を顕微鏡で見る検査です。
赤血球、白血球、上皮細胞などの蛋白物質、真菌(かび)や細菌などの微生物、結晶成分を鑑別し、腎臓や尿路系の病気の状態を把握する検査です。

【採尿の注意点】
  • 看護師から指示されない限り、中間尿を採尿します。
    ☆中間尿とは・・・排尿の最初と最後の部分を採取しない中間の尿
  • 尿量はカップの約1/3程度あれば検査可能です。
  • 少ししか採尿できなかったからといって、水などを混入させるのは厳禁です。
  • 所定のカップにて採尿します。
    ご家庭で用意された容器で持参された場合、尿以外の成分の混入により、検査できないことが
    あります。

便潜血検査

便潜血検査は主に大腸がんの診断に役立つ検査です。
便から擦り取ったものを検体としているため、擦り取った場所に血液が付着しているかどうかで結果に差異が生じます。
食事の影響を受けないため、検査前には特に食事制限はありません。

生理部門

生理検査室では、12誘導心電図、負荷心電図、24時間心電図、24時間血圧測定、肺機能検査、血圧脈波検査、筋電図検査、聴性脳幹反応検査(ABR検査)を行っています。

12誘導心電図・圧縮6誘導心電図

両手首、両足首にそれぞれ1個ずつ、胸に6個、合計10個の電極を装着して行う検査です。検査は、数分です。
心筋梗塞、狭心症、不整脈、心肥大、その他の心疾患の疑いがわかります。

運動負荷心電図(マスター負荷試験、自転車エルゴメーター)

運動中の胸痛、不整脈などの症状があるときに行われます。不整脈、狭心症などが判ります。

・マスター負荷試験とは?

1分半 or 3分間、検査専用の階段を昇り降りし、昇り降りする前と後の心電図を記録・比較します。

・自転車エルゴメーターとは?

心電図を装着しながら自転車をこぎます。一定時間ごとに自転車のペダルが重くなっていきます。
目標心拍数に達したら、検査終了です。



24時間心電図(ホルター心電図)

胸に5個の電極を貼り、小さな機械(85g)を装着したまま、普段と変わらない生活(入浴は不可)で1日を過ごしていただきます。
この検査により、12誘導心電図では見つけることができない心疾患や不整脈を見つけることができます。

24時間血圧測定

上腕に血圧計、腰に小さな機械(500g)を装着し、普段と変わらない生活をすることにより、普段の血圧測定では見つけることの出来ない『高血圧』を見つけることが出来ます。

・仮面高血圧とは?

仮面高血圧とは、通常時は正常血圧のように見えて、気の付かないところで高血圧状態になっている病態であり、正常血圧がまるで仮面をつけているように見えるということから仮面高血圧といわれています。つまり、診察室や検診で測ると正常なのに、家庭で測ると高血圧という状態を言います。仮面高血圧には以下のようなものがあります。

白衣高血圧・・・
病院に来ると血圧が高くなってしまう高血圧です。
普段の血圧は問題ない為、特に心配はいりません。
職場高血圧・・・
仕事中に、ストレス等により血圧が高くなってしまう高血圧です。
早朝高血圧・・・
朝の血圧が急に上昇してしまう高血圧です。 朝の脳卒中や心筋梗塞のリスクが高く
なります。
夜間高血圧・・・
睡眠中の血圧が上昇する高血圧です。睡眠時無呼吸などがこのパターンになることが
あります。

肺機能検査

口でマウスピースをくわえ、鼻をノーズクリップで挟み検査を行います。 大きく吸ったり吐いたり、一気に吐いたりして、肺活量や換気量を調べます。患者さんの協力が必要な検査です。
呼吸器の異常の有無を調べる他、麻酔を使用する手術前にも行います。
肺の病気(肺気腫、気管支喘息、肺線維症、肺結核 etc・・・)が判ります。

動脈硬化検査(CAVI/ABI検査)

測定項目は、CAVI(血管の硬さ)、ABI(血管の詰まり)、血管年齢です。 血圧測定と同じ感覚でできる簡単な検査です。検査時間は、準備を含めて10分程度で検査できます。
ベッドに寝て頂き、心電図、心音図、手足の血圧測定を行います。

・CAVI( Cardio Ankle Vascular Index:キャビィ)とは?

大動脈を含む「心臓(Cardio)から足首(Ankle)まで」の動脈(Vascular)の硬さを反映する指標(Index)で、動脈硬化が進行するほど高い値となります。大動脈の進展性の低下は心疾患の発症や
予後を規定する因子となることが知られており、早期診断と管理に役立ちます。
CAVIは、頚動脈エコー等で測定されるスティフネスパラメータβ法に基づき算出され、血圧に依存
しない血管固有の硬さを表します。

・ABI( Ankle Brachial Pressure Index:エービーアイ )とは?

足首上腕血圧比で、下肢動脈の狭窄・閉塞を評価する指標です。
上腕と足首の血圧から算出されます。
足の血管が詰まりかけている閉塞性動脈硬化症 (Arteriosclerosis Obliterans:ASO) の早期発見に
有用です。

筋電図検査

当院では、神経内科の新規開設に伴い、2017年秋より新たに筋電図検査を始めました。
筋電図検査は、手や足のしびれや、力が入らないといった症状がある際に、その原因を探るための検査方法の一つです。検査では、手や足を電気で刺激する方法、または筋肉に針の電極を刺す方法で、その反応をみます。
その結果を基に神経疾患や筋疾患などの病気を診断し、治療を行います。

筋電図検査筋電図検査
◆ 筋電図検査には、神経伝導速検査と針筋電図検査があります。
・神経伝導速度検査とは?

1つは、筋肉が興奮する時の電気が伝わる速度を測定し、末梢神経に問題があるのかどうかを調べる「神経伝導速度検査」です。
ベッドに横になってもらった状態で、手や足を電気で刺激して行います。

・針筋電図検査とは?

もう1つは、筋肉が興奮するときの筋の電気的活動を調べることにより、動けと命令する神経に問題があるのか、命令に従う筋肉に問題があるのかを調べる「針筋電図検査」です。
ベッドに横になってもらった状態で、筋肉に針を刺して、力を入れていただいたり、抜いていただいたりして、筋肉の活動を調べます。

聴性脳幹反応検査(ABR 検査)

ヘッドホンから聞こえてくる「カチカチ」という音を聞いていただき、誘発される脳波を測定する検査です。聴神経や脳幹の機能を見る検査になります。

睡眠時無呼吸検査(PSG 検査)

睡眠時無呼吸に対する検査を実施しています。
詳細は、『診療案内 特殊外来 睡眠・いびき外来』参照。