SASとは睡眠障害による慢性的な寝不足状態から昼間の強い眠気、集中力散漫、居眠りなどを起こし交通事故や労働災害を招きます。日本では2003年の山陽新幹線の居眠り運転、海外ではスリーマイル島の原発事故や、スペースシャトルチャレンジャーの事故などはこのSASが原因だと言われています。アメリカの調査ではSASの患者は健常人に比べて事故を起こす確率が7倍高いという結果が出ています。また、治療せずに長期間このような状態が続くと不整脈、狭心症、心筋梗塞などの心疾患や高血圧、脳卒中、動脈硬化など重大な生活習慣病を引き起こす確率が高い事も知られています。
夜間就寝時に10秒以上の無呼吸状態が1時間あたり5回以上、一晩7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸が出現する状態だと睡眠時無呼吸症候群と診断されます。寝ている時いびきが激しいとか、いびきが止まる時がある人、また肥満体形の人などは注意が必要です。いびきが大きい、またはいびきが止まると指摘される人で日中居眠りがちな人、朝頭痛がする人などは睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので、専門医への受診をお勧めします。
当院ではこのSASを重大な生活習慣病の一つと考え、専門外来(睡眠障害いびき外来(予約制):毎月第2、第3、第4月曜17:30~18:30)とPSG検査を行っています。
体にセンサーを取り付け、以下のような睡眠中の様々な生理検査波形データを記録し分析します。
当院の睡眠障害いびき外来(毎月第2、第3、第4月曜 17:30~18:30)を受診し、診察の結果PSG検査による診断が必要と判断された場合、以下の様な流れで検査を行います。
検査費用は3割負担の保険の場合約32,000円(令和3年6月現在)必要です。
後日のお振込みをお願い致します。
※備え付け
テレビ、冷蔵庫
※持参して頂くもの
増子記念病院 TEL:052-451-1307 名古屋市中村区竹橋町35-28
病診連携室 TEL:052-451-1305
協力:SL医療グループ 亀井内科・呼吸器科
名古屋市中区新栄1-3 TEL:052-951-2577