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特殊外来 免疫細胞治療

免疫細胞治療とは

免疫細胞治療とは

 私たちの体には、細菌やウィルス、また体内に発生したがん細胞などを攻撃し、体を守る“免疫”という仕組みが備わっています。
 免疫細胞治療とは、この免疫の仕組みを利用して、患者さん自身の免疫細胞を莫大に増やし、強化して、再び体に戻すことでがん細胞を抑え込もうとする治療です。
 最先端の免疫学や分子生物学に基づいた先進的治療であり、いわゆる三大治療(手術・抗がん剤・放射線療法)と併用することで相乗効果を高めたり、手術後の再発予防治療としての効果などが期待されています。

患者さんの血液中から、がんを攻撃する免疫細胞を取り出し、約2週間かけて増殖・活性化させて再び患者さんに投与します。

自らの免疫細胞でがん細胞を抑え込む

 一般的に健康な人でも、一日に数百から数千個もの、がんなどの異常細胞が発生していると考えられています。しかし、がん細胞が発生したからといってすぐに発病に至るわけではありません。その理由は、発生したがん細胞を攻撃し、抑え込む“免疫”という仕組みの存在です。
 ところが、体内に生じた異常な細胞が免疫システムの監視を潜りぬけて分裂、増殖してしまう場合があり、これが年数を経てがんとなって発症するのです。がん細胞の中には免疫細胞の増殖や攻撃を抑制する力を持っているものもあり、一度発症したがんを本来の免疫のカで抑え込むのは難しくなります。そこで考えられたのが、免疫の機能を人為的に強化することで、がん細胞を抑え込む免疫治療(免疫療法)です。

免疫細胞治療の特徴

副作用がほとんどなく、体にやさしい治療です。

 免疫細胞治療は、もともと患者さん自身の体の中にある免疫細胞を用いるため、軽度の発熱や、まれにアレルギー反応が見られること以外に、重篤な副作用はありません。
 また、クリニックでの治療は基本的に採血と点滴のみですので、治療により体力の低下を招くといったことは基本的になく、QOL(quality of life:生活の質)を維持したまま治療が続けることができます。

抗がん剤や放射線治療との併用で、相乗効果が期待できます。

 免疫細胞治療は、他の治療法を受けている方でも併用して受けることができ、組み合わせ方によって相乗効果も期待できます。

手術後の再発を抑える治療として、効果が示されています。

 目に見えない、または検査で検出できない微小ながん細胞が手術後に残り、がん再発につながる場合があります。免疫細胞治療はこうした微小ながん細胞を攻撃でき、再発予防治療としての効果が期待できます。

入院が不要で、がんの種類を選ばず治療が可能です。

 基本的に外来通院での治療であり、入院が不要です。また、一部の血液がん(白血病、T細胞型の悪性リンパ腫等)を除くほぼ全てのがんが適応となります。
※ただし、症状が重篤な場合は、通院による負担が病状の悪化に繋がる恐れがありますので、事前のご相談となります。

免疫細胞治療の種類

当院で実施している免疫細胞治療

  • 樹状細胞ワクチン療法
  • NK細胞療法
  • アルファ・ベータT細胞療法
  • ガンマ・デルタT細胞療法

 当院では、用いる技術や特徴の異なる4種類の免疫細胞治療を行っています。
個々の患者さんの症状・状態や、現在受けられている治療との併用効果などを考慮して、もっとも効果が期待できる治療法を選択し、ご提案いたします。
(当院では、国内でも最大級の治療実績を持つ、免疫細胞治療の専門医療機関である瀬田クリニックグループと連携して治療を実施しています)

樹状細胞ワクチン療法

 樹状細胞(Dendritic Cell=DC)とは、体内でがん細胞を直接攻撃するTリンパ球に、がんの目印(がん抗原)を教え、攻撃の指示を与える免疫細胞です。
この樹状細胞を利用して、がん細胞だけを集中的に攻撃するTリンパ球(細胞傷害性Tリンパ球)を効率よく誘導する治療法です。
樹状細胞ワクチン療法の詳細はこちら(瀬田クリニックグループ HP)

樹状細胞ワクチン療法

※自己がん組織を用いる方法と、人工抗原ペプチドを用いる方法がありますが、当院では人工抗原ペプチド
 による樹状細胞ワクチン療法を行っています。

NK細胞療法

 がんなどの異常な細胞全般への攻撃力が高いNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化、増殖させ、体内に戻す治療法です。
 NK細胞は体の中を常時パトロールし、異常細胞をいち早く発見して攻撃する初動部隊であり、がん細胞が目印を隠している場合にも認識、殺傷する能力を持っています。さらにハーセプチン、リツキサン、アービタックス※などの抗体医薬を使っている場合に併用することで、より効果が期待されます。
※ハーセプチン、リツキサンはジェネンテック社、アービタックスはイムクロンエルエルシーの登録商標です。
 ≫NK細胞療法の詳細はこちら(瀬田クリニックグループHP)

NK細胞療法

アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)

 がん細胞を攻撃する主役のひとつである“Tリンパ球”を増殖・活性化させ、体内に戻す治療法です。Tリンパ球の多くはαβT細胞であるため、この名前がついています。
 体の免疫細胞の働きを総合的に高める効果があり、早期がんから進行したケースまで幅広く適用されますが、特に抗がん剤と併用することで、患者さんの体力や体調を良い状態で維持し、がんと闘う力を高める目的や、手術後の再発予防治療として、より効果を発揮しやすいと考えられています。
 ≫アルファ・ベータT細胞療法の詳細はこちら(瀬田クリニックグループHP)

アルファ・ベータT細胞療法(αβT細胞療法)

ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)

Tリンパ球中に数%しか含まれていないγδT細胞を増殖・活性化させ、体内に戻す治療法です。
γδT細胞は、特に一部の抗体医薬や、骨腫瘍・骨転移治療薬のゾレドロン酸を使っている場合などに、併用することでより一層の相乗効果が期待できる治療法です。
 ≫ガンマ・デルタT細胞療法の詳細はこちら(瀬田クリニックグループHP)

ガンマ・デルタT細胞療法(γδT細胞療法)

免疫細胞培養の技術・安全性/治療対象となる方

最新かつ安全性の高い環境での細胞培養

 患者さんから採取した血液は、免疫細胞治療専門の培養施設(CPC:セルプロセッシングセンター)に運ばれ、培養、加工を行います。
 当院では、免疫細胞療法の専門医療機関である瀬田クリニックグループと医療連携を行っており、 治療で採血した血液は、瀬田クリニックグループの細胞加工施設に運ばれ、 専門技術者により培養・加工されます。施設は高度な設備基準を設定しており、また徹底した品質検査、厳重な資材管理等が行なわれ、患者さんに安心して治療を受けて頂ける体制が構築されています。

一部の白血病等を除くすべてのがんが治療の対象になります

 現在、比較的早期の方から、再発・転移をともなう方まで様々なステージの患者さんが受診されています。がん種、病期(ステージ)に関わらず広く対象となりますので、まずはご相談ください。ただ、よりすぐれた効果を期待するためには、できるだけ早い時期からの治療をおすすめします。手術後に、再発を予防する目的で受診される方も増えています。
 また、治療は基本的に外来通院で行われますが、ご不明点や詳細はお問い合わせください。

以下の方は治療をお受けいただけません
  • HIV抗体陽性の方
  • 臓器、同種骨髄移植を受けられた方
また、以下の方は樹状細胞ワクチン療法のみ可能となります
  • 一部の白血病、T細胞型悪性リンパ腫の方
  • HTLV-1抗体陽性の方

免疫細胞治療外来 / (保険外診療)

診療日/診療時間

火曜日 9:00~12:00 ・ 完全予約制(日・祝日除く)

★免疫細胞治療外来に関するお問い合わせ★

月~土 13:00~16:30(日・祝日除く)
  TEL(代表) 052-451-1307

料金表

(2014年4月1日)

初診料等
初診料 32,400円
※初診相談を受けている場合は16,200円
初診相談料 16,200円

検査料等
免疫機能検査(FMC検査)料 75,600円
免疫組織化学染色検査料
 ※検査の種類や項目数により金額が変わります
15,120~61,560円
HLA検査料
 ※ペプチド感作樹状細胞ワクチン療法に必要な検査です
16,200円

治 療 法 HLA検査料 細胞加工
技術料
管理料 その他の
料金
合計
樹状細胞
ワクチン
療法
(DCワクチン療法)
ペプチド感作
樹状細胞
ワクチン療法
単回採血
(注1)
16,200円
(初回のみ)
1回
162,000円
1回
54,000円
抗原ペプチド
合成費(1回)

9,180円

21,600円

H30.10.1~
16,200円
(1種類につき)
241,380円

1,441,800円
NK細胞療法 1回
(注2)
- 324,000円 1回
54,000円
- 378,000円
ガンマ・デルタT細胞療法
(γδT細胞療法)
270,000円 324,000円
アルファ・ベータT細胞療法
(αβT細胞療法)
216,000円 270,000円

※ 金額は税込み(8%)となっております。
※ 細胞加工技術料は、細胞の調製・培養にかかる費用です。
※ 管理料には、免疫細胞治療を行うための諸費用【再診料・手技料(採血・点滴)、血液検査料(腫瘍マーカー・血算・生化学)、
  フィルムコピー料】等が含まれます。
※ 感染症検査が必要な場合、5,200円(別途)費用がかかります。
※ 血液輸送料4,430円・加工細胞輸送料4,430円(別途)費用がかかります。

(注1)
・管理料及び細胞加工技術料は治療毎(1治療分)のお支払いとなります。
・抗原ペプチド合成費(1回)、1種類9,180円 2種類14,580円、3種類18,900円、4種類21,600円(別途)費用がかかります。
※H30.10.1~ 1種類につき、16,200円(別途)費用がかかります。

(注2)
・治療の効果判定を行うためには、おおむね6回程度の治療が必要です。
・採血毎に、1治療分のお支払いとなります。